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SHION
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そろそろコートが欲しくなるような秋の夕暮れ時、彼女はやって来た。
「おはようございます!」
その笑顔は僕が知っている彼女のままだった。
が、メイクをして撮影用の服に着替えた瞬間、彼女は変わる。

「今までは服を素敵に見せる努力をしてたけど、今は自分をどう写してもらいたいかを考えています。」
こちらを真っ直ぐに見つめる大きな瞳。

そこには、確実に今までと違う彼女がいた。
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「今、とっても充実しています!」

待ち合わせは都内のカフェ。
時間通りにやってきた彼女はカフェラテを注文した。
シオン:「(今までは)編集部集合だったから、何だか芸能人っぽいですよね(笑)」
編集部(以下編):「廊下とかロケバス集合で、飲み物出なかったし(笑)」
シオン:「(笑)」
編:「さて、今まではモデルとしてはお仕事の経験があった訳だけど、歌手デビューが決まった時はどんな気持ちでしたか?」
シオン:「それまで歌は大好きだったけど、まさか自分がそんなチャンスを貰えるとは思ってなかったからびっくりしました!お母さんに電話したら『騙されちゃ駄目だよ』って(笑)。でもレコード会社がここの編集部の中にあるって聞いて安心したようです」
編:「それは良かった!(笑)そして作詞もする事になったんだよね?すぐに出来た?」
シオン:「それが、もうぜんぜん駄目でした!本は読んでるつもりだったけど、文章を書くって作文以外経験なかったし、それに恥ずかしかった(笑)」
編:「でも、とても綺麗に出来ていると思うよ。素直で耳に残る言葉が沢山あって」
シオン:「ありがとうございます。でもまだ恥ずかしい(笑)」
編:「スタジオで歌ってみてどうだった?」
シオン:「カラオケとは全然違って上手く歌えなくて。先生に怒られながらでとっても迷惑をかけてしまったと思います。でも気持ちを楽に、体全体で歌う事が出来てからはすごく楽しくなりました。ギターも覚えたし。」
編:「歌番組で、転んでたでしょ。緊張してたの?」
シオン:「あー、それはもう言わないで下さい!(笑)歩いてるだけなのに何だか分からなくなってきちゃって。痛かったです(笑)」

デビュー曲ジャケット

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